さて7月。
ようやく最低気温が20℃前後になり生育に弾みが付いてきたようです。
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思えば外棚に出した5月の下旬から6月半ばまで
明け方の気温が10℃になったりと寒い日が結構ありました。
根は止まらなかったのですが葉の生長は渋り気味。
日中はお天気の良い日が多く、光合成でできたエネルギーは
葉幅や葉の厚みに変わってくれているはずと思いたいのですが
直ぐに目に見えるわけじゃないのがもどかしい所です。
あと1ヵ月遅く、今頃から外に出したらとか秋は早めに取り込んでもう少し生育させたらとか
未だに思い悩んでいます。
葉繰りの良さを選ぶか締まった姿を取るか永遠の課題のような気がします。
さて、黒牡丹縞は
あれから1年と8ヵ月。
いわゆる黄牡丹錦そのものです。
上柄はほとんど出払ってしまい、残ったのは葉焼けさせたこれだけです。
業者様も持って帰ってもこれは売れそうもないと思ったのでしょう。
昔、外棚作りではこんな柄でも焼けなかった所を見ると
夏場の蘭舎内生活の微妙な何かが原因だったのかもしれません。
ところでこんな柄からでも進化するもので
こちらの大仔は超地味柄でしたが
それから出た仔は早くも良くなる兆しです。
こちらはこのタイプとしては地味からず派手からず超最上柄。
そしてこの仔も同じように上柄になりそうです。
そういえば兄弟木のほぼ柄抜けからも
いきなりこんな覆輪っぽい柄が出ますから恐るべき系統と言えそうです。
さて今回は話が長くなって申し訳ないのですが
時期も良く植替えがてら株分けしてみました。
素1本では葉焼けがまんま目立ってしまいますが
外棚に戻し西日の当たらない所に置きましたのでこれからは大丈夫かも。
仔も力が一点集中しますのですくすく育ってくれそう。
こちらのようにアタリ付きで外せるまで置いておけば
何のストレスもなく育ってくれるのですが・・・。
調子に乗ってこの仔も外してしまいました。
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あと2作待ったほうが良いのは分かっていますが
これぐらいから育てたいという欲求はいかんともしがたいものです。
待てないんですよね。
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根は長いのと短いの、それに新根が出始めていましたからなんとか大丈夫でしょう。
勢いついでに同系統の別の柄抜けから出たこの仔も外しちゃいました。
墨が多いのと下仔のため小さく葉数は少ないものの根はまずまずでした。
上の木と比べてみるとまるで別物。
兄弟木とは信じられないほどで、やっぱり恐るべき系統です。
こうやって遊んでいると寂しくなった黒牡丹のコレクションもまた復活してくれることでしょう。